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太秋(たいしゅう)
 
 西条市丹原町は柿の名産地です。
みなさん、柿には1000種以上の品種があることをご存知でしたか?そのなかでも最近人気の『太秋』という柿についてご紹介したいと思います。
今回お話を伺った丹原町の佐伯武廣さんです。
佐伯さんは丹原町の柿生産者のおひとりであり、広島県安芸津の果樹研究所ブドウ・カキ研究部への視察もしておられます。収穫でお忙しい中、いろんなお話をしてくださいました。柿は同じ農園内であっても、枝によって味がまったく違うということ。そのため、柿狩りに来られたお客さん中には、来年もこの木をキープしたいと言われる方もいらっしゃるようです。また、接木によって1本の木に2種類の実がなったりすること。今まで知らなかったことをたくさん教えてくださいました。
太秋は果樹試験場安芸津支場で晩生の富有柿を母親に84年に選抜され、94年に命名登録された甘柿の有望品種です。最大500g以上もあり、平均380g前後という大果で、通常の柿より少し早めに収穫されます。
太秋 松本早生
早秋 きよた早生(渋)
写真は10月に収穫される柿の一部ですが、太秋は他のどの柿に比べても、オレンジ色が薄く感じられます。
この状態はもう採り頃なのですが、まだ熟れていないように感じられ、採取時期の判断が難しいようです。また果面に黒い紋がでやすいことや樹勢低下など栽培が難しいことなど生産者にとってはまだまだ研究の余地がある柿です。
 


ですが、なんといってもおいしい。  
太秋は他の柿と一味違います。
なしのようなシャリシャリした食感!
みずみずしさ。
糖度も高く、すっきりした甘さです。
少し青いくらいの方がシャキシャキ感がよりいっそう楽しめます。(写真は少し熟れすぎています)
みなさん、果物は見かけだけではわかりません。
表面に出る条紋も実は糖度も食味もいい証なのです。見かけや日持ちなどにこだわってしまうと、味が良くても普及しにくいのが現状です。
消費者のみなさんの選択が問われています。
みなさんはおいしい柿と見かけがいい柿どちらを選びますか?
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